F-1 ~トヨタの撤退について~ [スポーツ]

昨日、トヨタのF1撤退が発表されました。
ちょうど1ヶ月前、鈴鹿サーキットで行われた日本グランプリで2位表彰台という成果を挙げ、来年こそは悲願の優勝を!期待していた矢先のショッキングなニュースでした[もうやだ~(悲しい顔)]

個人的主観となってしまいますが、このニュースに接し、感じたことを書いてみたいと思います。

私は36歳なので、F1の創成期についてはわかりません。私がF1に魅せられたのはホンダの第2期、1980年代の後半、高校生の時でした。時はバブルの真っただ中、日本経済が世界を席巻していたように、ホンダもエンジン供給の部門で圧倒的な強さを誇っていました。理由はいまだにわかりませんが、いつのまにか、F1の虜になり、深夜の中継を食い入るように観て、将来はホンダの車に乗りたい、と思っていたものです。(実際に乗っているのはスバルなのですが[たらーっ(汗)]

それから、約20年が経った今、時代は “エコ” 全盛。環境にやさしい車が主流になり、若者の車離れも進んでいるようですが、それ自体は悪いこととは思いません。むしろ、これからの地球のことを考えるとむしろ正しい方向なのだと思います。

しかし、一抹の寂しさを感じずにはいられません。F1というカテゴリーの中で、速さと技術を磨き続け、それが市販車にフィードバックされてきました。今では当たり前のように付いている機能も、厳しいレースの中で試行錯誤を繰り返し、実現してきたものです。

環境を重視するハイブリッドカーが主流になっていくことが確実な中、極限の速さを競うF1は時代の趨勢からは外れていることは否めないでしょう。しかも、不景気の中、莫大な費用がかかるのですから、費用対効果の面でも、天秤にかけると、撤退というのもやむを得ないものでしょう。

理屈はよく理解できるのですが、今回のトヨタ、今年のシーズン直前のホンダ、そして、来年いっぱいでタイヤのブリヂストンも撤退になり、おまけに、ドライバーも日本人がいなくなるかもしれないとなると、1ファンとしては本当に寂しい気がしてなりません。

時とともに、求められるものが変わっていくのは、あらゆる世界で繰り返されているのですが、せめて今少し、青春の思い出に浸っていたいと感じた昨日でした。

かつて、鈴鹿で生で聞いたホンダV12エンジンの音、いわゆる “ホンダミュージック” は今も耳に鮮やかに残っています。
nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 4

wing_14

私も大学生のときは毎レース夜中まで見てましたが、最近は興味が薄れてしまってます・・・。
でも、せんとBOYさんの思いが伝わる記事ですね。

by wing_14 (2009-11-06 22:13) 

モグラ

せんとBOYさん、はじめまして。
せんとさんのF1への愛がみなぎる熱い文章ですね!
去年、仕事で鈴鹿のレース関係者へ会いに行きました。
ちょうどそのとき、サーキットで二輪の練習走行をされておられ、ついつい見入ってしまいました。オイルのにおいと爆音、そしてスピードはど迫力でした。F1ではないですが、感動しました。

by モグラ (2009-11-07 11:06) 

せんとBOY

wing_14さまへ
いつもコメントありがとうございます。
by せんとBOY (2009-11-08 19:46) 

せんとBOY

モグラさまへ
はじめまして。私の拙いブログにご訪問いただきありがとうございます。これからも、よろしければ、ご覧いただき感想などをいただければ幸いです。
by せんとBOY (2009-11-08 19:48) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

月下美人祝!日本一!! ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。