亡き友人を偲んで ~十津川村紀行~ その3 [旅]

『北山村観光センター』を出発し、そこから約20分程度で目的地である、亡き友人の実家に到着しました。

真っ先にお墓に向かい、持参した花を飾り、線香とロウソクに灯を点けて、ロウソクが燃え尽きるまでのしばしの間、ご冥福を祈り、一緒に来た友人Y君と思い出話をしていました。
その時2人で、「ふと気付くと自分たちも30代半ばを過ぎ、いつ何があっても不思議じゃない。だから、生きていることを当たり前だと思わずに、生かされている今の人生をもっと大事にしないといけないなあ」というようなことを話していました。もちろん、まだまだ若いつもりでいるのですが、出会った頃から20年が経ち、お互いに年を重ね、20代の頃とは考え方も変わってきています。とてもショッキングで残念な事ではありましたが、友人の突然の死は、自分たちに人生について考える機会を与えてくれたのだと思わずにはいられませんでした。

お参りしている途中で友人Y君が、昨年来た時とお墓の様子が違っていることに気がつきました。僕たちがお参りしている時に、偶然、近所の方が同じくお墓参りに来られていたので、声をかけて尋ねてみたところ、亡き友人のおとうさんが、この夏に亡くなられた、と教えられました。昨年、お参りにきた時にはご健在でお話もさせていただいたので、全くそのような事は想像だにしていませんでした。
なんとも言えない気持ちの中、お墓のすぐ近くにある友人の実家に向かい、おかあさんにお会いしてきました。当然のことながら、昨年お会いした時よりも、お疲れの様子であるのが一目でわかりました。仏壇にお参りさせていただき、少しだけお話をしたのですが、寂しさは隠せないご様子でした。

僕の場合は、幸いなことに、今のところ、両親も元気で、何不自由のない生活を送っていますが、いつ、何が起こるかわかりません。親が突然倒れることも、年齢から考えれば十分に考えられます。今の自分の環境を当たり前だと思わずに、今を悔いのないように精一杯生きなければいけない、と思うとともに、親を大事にしなければならないと改めて思いました。

今回の記事のラストとして、亡き友人が子供の頃から親しんでいたであろう、実家付近の風景を少しだけ載せておきたいと思います。本当に自然に囲まれた素晴らしいところです。

十津川村①
正面から陽が昇るのですばらしい眺望です
十津川村②
近くを流れる川は勢いが強く、声もかき消されるくらいの音がしています

次回、その4(このシリーズ最後)は秋深まった山奥を満喫した様子を書きます。
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